充実した基本機能「LINE」の無料名刺管理アプリ「myBridge」を徹底紹介

「myBridge」は、コミュニケーションアプリで有名な「LINE」のLINE株式会社が提供している名刺管理アプリです(開発はLINE100%子会社の「myBridge株式会社」)。リリースされたのは2018年5月と比較的最近ですが、すべて無料というインパクトで、若いサラリーマンやフリーランスで働く人たちの関心を集めています。このページでは、myBridgeの特徴、機能、使い勝手を徹底検証しました。

執筆:大和哲

充実した基本機能「LINE」の無料名刺管理アプリ「myBridge」を徹底紹介

【myBridgeの特徴】個人利用者の立場に立った機能・操作性、そして料金無料!

「LINE」は誰もが知っているコミュニケーションアプリです。多くはスマートフォンで使われており、中高生からお年寄りまでの高い普及率を誇ります。グループトーク、スタンプや通話といった機能が人気で、月間アクティブユーザーは7,600万人と、日本の人口の半数を超えます。

そのLINEを開発・運営するLINE株式会社が提供している名刺管理アプリが「myBridge」です。すでに他社サービスを使用している層だけではなく、今までで名刺管理を行ってこなかった層、アナログ名刺管理をしている層、デジタル名刺管理サービスに対し面倒やハードルが高いと感じている層を含め、業務上、名刺を交換するすべてのビジネスパーソンが対象です。その中でも従来のような「組織対組織」ではなく、「個対個」の人脈を活用したい人にとって強力な武器になるのがmyBridgeです。

myBridgeは「連携」という概念を持ち、ユーザーに負担をかけずに必要とされる連携機能を提供しています。たとえば名刺を交換した2人がお互いにmyBridgeユーザーになると、相手が転職や昇進・転職したときに、名刺データの更新を自動で行ったり、名刺に記載されていない誕生日などの情報を教えてくれます。

他のユーザーと連携すると連携マークが表示され、お互いの名刺情報が自動的にアップデートされます。
他のユーザーと連携すると連携マークが表示され、お互いの名刺情報が自動的にアップデートされます。

myBridgeの最大の魅力は、すべて無料という点です。1日あたりに入力できる名刺の枚数や入力項目に上限はなく、他のすべての機能も無料で提供しています。これは他の名刺管理アプリにから見ればかなりの脅威かもしれません。気軽に試すことができるのがmyBridgeのメリットと言えるでしょう。

Webサイトでも「すべての機能が無料」と謳われています。
Webサイトでも「すべての機能が無料」と謳われています。

【活用メリット】myBridgeで「ひとりひとりの人脈」を見直してみては?

myBridge導入と活用のメリットについて、開発元であるLINE株式会社のmyBridgeマーケティング担当者にお話を伺いました。

LINEはなぜ、あえて名刺管理という市場に挑戦するのでしょうか?

「現在、世に出ている名刺管理サービスは、本当に一人ひとりのビジネスパーソンにとって使いやすいのだろうか? 本当に必要とされているのはB2B的に導入される名刺管理サービスではなく、B2C的に個人が名刺から人脈を築き上げることができるツールではないかと考えました。今まで自分が交換した名刺を振り返り、自分の人脈を確認してみる。それが、もっといい仕事をすることにつながるのではないか? そこで、個人の視点に立った、自然な感覚で使えるアプリを提供すべきだと考えたのです」

myBridgeを利用することで、どのようなメリットが生まれるのでしょうか?

「たとえば会社が導入する名刺管理サービスの場合、転職してしまえばそのユーザーは登録された名刺データを利用することができません。しかしmyBridgeを使って自分で名刺データを管理すれば、転職後も自分の人脈として活用することができます。一人ひとりがそれぞれの人脈ネットワークを築き上げることが、個人のやる気や、ひいては会社の業績向上につながると考えています。myBridgeは個人の仕事や人生を応援する名刺管理アプリです。費用が一切かからないことや、誰でも簡単に使いこなせることも大きなメリットです」

【徹底レビュー】名刺管理アプリmyBridge 導入から活用まで

【はじめに】アプリのインストールと初期設定

myBridgeをセットアップし、実際に使用することで、その機能や使い勝手を検証してみましょう。myBridgeには、スマートフォン版(iPhone・Android)とPC版の両方が用意され、どちらでも利用が可能です。しかし、機能的にはスマートフォン版の方が充実しており、LINEとの連携を考えるとスマートフォン中心の利用がおすすめです。ここではスマートフォン版を中心に解説し、最後にPC版にしかない機能を取り上げます。

myBridgeのアプリをインストールすると、既存のアカウントでのログイン、もしくは新規のアカウントの作成を促す画面が表示されます。そこで「LINEで会員登録」を選べばそのままLINEのアカウントで登録が可能です。自分の名刺を撮影し、メールによる本人認証を行えば登録完了です。名刺データはクラウド上に保存されるので、スマートフォン、PCのどちらからでも同じ名刺データを検索、編集可能です。なお、myBridgeはLINEの連絡先(友だち)情報とは同期しないため、“公私混同”する心配はありません。

iPhoneでの登録画面。
iPhoneでの登録画面。
「LINEで会員登録」しておけば次回からLINEアカウントでログインできるようになります。
「LINEで会員登録」しておけば次回からLINEアカウントでログインできるようになります。

【スキャン】スマートフォンのカメラで撮影して、名刺をデータ化する

スマートフォンのカメラで、名刺に記載された情報をデータ化しましょう。myBridgeのメイン画面右下のカメラマークをタップすると、スマートフォンのカメラが起動し、名刺を撮影することができます。このカメラは名刺を撮影する際、シャッター音がしないため、打ち合わせや会議の合間などにも気兼ねなく使えます。名刺の枚数が数枚〜10枚程度であれば、スマホで撮影するのがおすすめです。枚数が少なければ、ものの数分でデータ化できます。

スマートフォンのカメラで名刺を撮影します。シャッター音がしないのもありがたいところです。
スマートフォンのカメラで名刺を撮影します。シャッター音がしないのもありがたいところです。

【おまかせスキャン】名刺を郵送・宅配で送る無料のスキャン代行サービスを利用する

名刺の枚数が多い場合は「おまかせスキャン」がおすすめです。「おまかせスキャン」とは名刺を郵送・宅配便などの着払いで送付すると、代わりに大量の名刺をスキャンし、「myBridge」のアカウントに取り込み、データ化してくれるサービスです。枚数の制限もなくこちらもすべて無料です。データ化はLINEではなくパートナーの「うるるBPO」という企業が行っています。実際に郵送で100枚程度の名刺を送付したところ、およそ一週間から10日程度で返却され、そこから5日ほどでデータ化が完了しました。ただ、これは申し込みの混雑具合によって待ち時間は相当変わるそうなので、時間のあるときに余裕をもって申し込むべきでしょう。利用方法はmyBridgeのおまかせスキャンのページ(https://page.mybridge.com/promotion/scan)で必要事項を記入し申し込むと、メールアカウントにおまかせスキャンの利用案内が届きますので、それに従って名刺を送付するだけです。

「おまかせスキャン」を依頼するときに必要なセットは、添付用メールのプリントアウト、自分の名刺、取り込みたい名刺一式です。
「おまかせスキャン」を依頼するときに必要なセットは、添付用メールのプリントアウト、自分の名刺、取り込みたい名刺一式です。

【データの確認】正確なデータ入力。必要な情報をすぐに確認

アップロードや送付した名刺の情報はオペレーターが入力しているため、かなり正確です。社名の前に記載されたロゴマークなど、OCRだけでは社名の一部と誤認されることが多いのですが、そうした間違いはほとんどありません。無料でここまでの精度を実現しているのは驚きです。「名刺詳細」では名前、役職、会社名、メールアドレス、電話番号、ファックス番号、住所、地図が表示され、必要な情報をすぐに確認することができます。また、名刺情報や名刺の画像をLINEのトークやメールでシェアすることも可能です。

「名刺詳細」で情報を確認。直接電話をかけたり、メールを送ったりできます。
「名刺詳細」で情報を確認。直接電話をかけたり、メールを送ったりできます。

【検索機能】いつでもどこでも素早く名刺を検索できる

登録された名刺データは名前・会社名・部署・役職などキーワードで検索することができ、うろ覚えの言葉による部分一致でも検索が可能です。いつでもどこでも必要なデータを素早く確認できるのは、スマートフォンアプリならではの利点です。

「まつ」で検索した結果。「鬼末運送(会社名)」「端末営業部(部署名)」「木松穂香(名前)」と「まつ」が含まれた検索結果が表示されました。名刺データを選択し、画面下の「メール」をタップすることで、メールを送ることができます。
「まつ」で検索した結果。「鬼末運送(会社名)」「端末営業部(部署名)」「木松穂香(名前)」と「まつ」が含まれた検索結果が表示されました。名刺データを選択し、画面下の「メール」をタップすることで、メールを送ることができます。

【共有】LINEトーク中に名刺データを共有

LINEのトーク中に、登録した名刺データをトーク相手と共有できます。たとえば「あの人の住所(あるいは電話番号)わかる?」と聞かれたとき、すぐに名刺データを検索し、貼り付けることができます。

LINEトーク中に名刺データを共有することができます。文字情報だけでなく、「名刺をシェア」→「もっと見る」→「LINE」を選択することで、名刺の画像もトークで送付可能です。
LINEトーク中に名刺データを共有することができます。文字情報だけでなく、「名刺をシェア」→「もっと見る」→「LINE」を選択することで、名刺の画像もトークで送付可能です。

【エクスポート】名刺データのエクスポートも、スマホから簡単に

登録した名刺データをExcelなどにエクスポートし、リストや招待状などさまざまな用途に利用することができます。他のアプリへのエクスポートは、スマートフォン版でのみ利用可能で、エクスポートの形式はExcel形式(.xls)、Outlook用(.csv)、端末の連絡用(.vcf)、LINE WORKS用(.xls)から選ぶことができます。エクスポートされたデータは自分のアカウントのメールボックスにe-mailで届きます。

myBridgeからエクスポートしたExcelデータ。
myBridgeからエクスポートしたExcelデータ。

【グルーピング】増えてきた名刺データは「グループ」で集約する

名刺データの数が増えてくると、データを分類することで効率的に人脈を管理したくなります。そこで役に立つのが「グループ」の機能です。たとえば「営業」というキーワードで検索すると、検索でヒットした名刺データが表示されます。そこで「営業」というグループを作った上で、グループに追加したい名刺データを選択すれば、「営業」グループに分類することができます。myBridgeの「グループ」は他のアプリの「ラベル」に近いもので、たとえば「社長」で「見込み客」の場合、どちらのグループにも入れることが可能です。

「すべて選択」を選ぶことで検索した結果の名刺すべてをグループに加えることができます。
「すべて選択」を選ぶことで検索した結果の名刺すべてをグループに加えることができます。
一人の名刺データは、設定したすべてのグループに入れることがきます。
一人の名刺データは、設定したすべてのグループに入れることがきます。

【電話との連携】スマホの電話着信時に相手の名刺情報を表示させる

myBridgeでは、名刺を保存した相手からスマホに着信があった時、画面に相手の名刺情報を表示させることができます。すぐに相手の情報がわかるので、スムーズに会話することができるでしょう。初期設定では表示されない状態なので、この機能を使いたい場合は忘れずに変更しておきましょう。

電話の着信で、名刺情報が表示されます。ここでは、名前+役職(会社名)で表示されています。
電話の着信で、名刺情報が表示されます。ここでは、名前+役職(会社名)で表示されています。
myBridgeに名刺を登録した相手から電話があると、スマートフォンに連絡先を登録していなくても、履歴に名前と社名が残ります。
myBridgeに名刺を登録した相手から電話があると、スマートフォンに連絡先を登録していなくても、履歴に名前と社名が残ります。

【名寄せ機能】名寄せも簡単な操作で完了

同じ人物と何度も名刺を交換し、その都度データを登録していると、会社や部署、役職など、どれが最新の情報なのかわからなくなります。そこで必要になるのが名寄せです。myBridgeでは自動的に最も更新日付の新しいデータを表示してくれます。「名刺詳細」には更新日時の古いデータも表示されるので、それをメインに表示させたい場合は「他の名刺」から「この名刺の情報に変更」をタップします。

同一人物の複数の名刺が登録されている場合は、表示させたい名刺データを選択し、「この名刺の情報に変更」をタップすることで名寄せを行います。
同一人物の複数の名刺が登録されている場合は、表示させたい名刺データを選択し、「この名刺の情報に変更」をタップすることで名寄せを行います。

【インポート】 PC版だけの機能「他のアプリからのデータインポート」

スマートフォン版にはなく、PC版だけにある機能が「他のアプリからのインポート」です。対応ソフトは、名刺管理アプリでは、CAMCARD、Sansan、Eight、Wantedly Peopleのデータ。住所管理アプリでは、OutlookとGoogleの連絡先です。また、Excelのxlsx形式もインポートすることができますが、この場合はデータの列がmyBridge指定の列で並んでいないと読めないので、インポート前にExcelなど表計算アプリでの加工が必要です。

myBridgeはスマートフォン版だけでも十分に役立ちますが、PC版と併用することでその機能をフルに活用できるでしょう。

従来の名刺アプリや、Google、Outlookの連絡帳から、データをインポートできるのはPC版の強みです。Androidスマートフォンを使っている場合は、PCのGoogle連絡帳と同期させておけば電話帳データも取り込まれます。
従来の名刺アプリや、Google、Outlookの連絡帳から、データをインポートできるのはPC版の強みです。Androidスマートフォンを使っている場合は、PCのGoogle連絡帳と同期させておけば電話帳データも取り込まれます。

myBridgeは機能的にはシンプルで、商談管理機能や一斉メール発信機能などはありません。しかし、無料であること、LINEゆずりの直感的に使える操作性、必要な情報を素早く確認できる点など、個人が人脈を管理するには非常に有用なアプリだと言えるでしょう。

【料金・価格体系】myBridgeの料金体系

  • 初期費用:無料
  • 月額費用:無料
  • 名刺データ登録:無料
  • おまかせスキャン:無料
    ※2018年末まで、2019年以降の無料提供の延長は未定

※1日あたり入力できる名刺の枚数や入力項目に上限なし。他のすべての名刺管理機能も無料で提供。

【仕様・機能一覧】myBridge 仕様一覧

開発・発売会社 開発:myBridge株式会社
提供:LINE株式会社
価格体系(課金タイプ・初期費用、ランニング費用) 初期費用:無料
月額費用:無料
名刺データ登録:無料
おまかせスキャン:無料(2018年末まで、2019年以降の無料提供の延長は未定)
試用版 無料につき試用版なし
利用できるデバイス PC:Windows10/Mac(要Webブラウザ)
タブレット:iPad(iOS9.0以上)、Android(4.1以上)
スマートフォン:iPhone(iOS9.0以上)、Android(4.1以上)
スキャン方法 OCR+オペレーター、郵送
データの保管場所・管理方法 クラウド
外国語名刺のスキャン 日本語/英語/韓国語/中国語
CSVインポート 〇(ただしPC版のみ)
CSVエクスポート 〇(ただしスマホアプリのみ)
名寄せ機能 〇(連携済みユーザーのみ可能)
相手企業の組織ツリー(人脈マップ) なし
タグ付け(ラベル付け)
相手企業の情報
一斉メール送信 なし
アラートメール(お知らせメール) なし
コンタクト情報の履歴表示(名刺情報と商談情報のひも付け) なし
スマートフォン、携帯端末による使用 あり
Salesforceとの連携 なし
Microsoft Dynamics 365との連携 なし
kintoneとの連携 なし

※APIによって、その他のソフトとの連携が可能になる場合があります。

この記事で紹介されたサービス

  • myBridge

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