中小企業で人脈を活用し尽くせる名刺アプリ「Eightプレミアム/企業向けプレミアム」を徹底紹介

国内名刺管理サービスでトップシェアのSansanを提供しているSansan株式会社が、個人向けにリリースしているのが「Eight」です。基本機能は無料で利用でき、名刺管理ソフトSansanと同様、名刺データをオペレータによる手動入力でデータ化してくれるので、確認や修正などの手間がありません。さらに、名刺データのダウンロードや社内での共有といった機能を利用できる有料版の「Eightプレミアム」や「Eight企業向けプレミアム」もリリースされています。本記事では、EightプレミアムとEight企業向けプレミアムの導入から活用事例までを徹底的にご紹介します。

執筆:柳谷智宣

名刺管理アプリEightプレミアム/企業向けプレミアム

名刺管理アプリ「Eightプレミアム」と「Eight企業向けプレミアム」の特徴

Eightは、企業向け名刺管理ソリューションを提供するSansanが個人向けにリリースしている名刺管理アプリです。Sansanは比較的大きな規模の企業に向いているサービスですが、Eightは公式サイトでは「名刺でつながるビジネスのためのSNS」と謳っているように個人向けです。基本無料で利用できるのが特徴です。

Eightは2012年にサービスを開始し、現在200万人(2018年7月)が利用しています。基本はスマホアプリで利用し、名刺を撮影すれば、人力でチェックし、正確にデータ化してもらえます。

名刺管理アプリEightプレミアムのホームページ。
名刺管理アプリEightプレミアムのホームページ。

有料版のEightプレミアムでは、スマホの連絡先アプリと連携したり名刺データをダウンロードしたりできます。まだ現在はβ版の機能ですが、手持ちのドキュメントスキャナーでスキャンした名刺を取り込むことも可能です。また、登録した名刺を優先してデータ入力してくれたり、肩書きや郵便番号なども含めた全項目を入力してくれるといったメリットもあります。価格は、月額480円とリーズナブルです。

Eight企業向けプレミアムでは、Eightプレミアムユーザーが持っている名刺情報を社内で共有できるようになります。もちろん、ユーザーは社内に共有する名刺と非共有にするプライベートな名刺を設定できます。企業としては、これまでは活用できなかった顧客情報を掘り起こせるというメリットがあります。

Eight有料プランはプレミアムと企業向けプレミアムの2種類があります。下位上位というわけではなく、使い方が異なります。
Eight有料プランはプレミアムと企業向けプレミアムの2種類があります。下位上位というわけではなく、使い方が異なります。

名刺の管理に加えてコミュニケーションにも便利なEightプレミアム/企業向けプレミアムの活用メリット

Eightプレミアム/企業プレアムを活用することによるメリットをSansan株式会社Eight事業部 Corporate Solutions Group 盛本篤氏に伺ってみました。

Eightの名刺管理サービス思想

「Eightは2012年にサービスを開始しました。名刺をデジタル化するという閾値を下げるため個人向けのサービスを無料で提供しようということになりました。我々としては、本質的なユーザー様のニーズとして、名刺を活用してビジネスにつなげたいという想いがあると考えています。ユーザー様の具体的な活用としては、まずデータ化した名刺の情報から電話をかけたり地図情報を見たりすることを出先でできるということが挙げられます。もうひとつは、名刺交換した相手がEightユーザーであれば、つながっていつでもタイムライン上で情報交換ができるようになります」(盛本氏)

Sansan株式会社Eight事業部 Corporate Solutions Group 盛本篤氏。
Sansan株式会社Eight事業部 Corporate Solutions Group 盛本篤氏。

スマホで名刺を撮影するだけで正確にデータ化してくれるので、ユーザーは大幅に増加。2016年には、名刺を管理するだけでなく、活用するための機能も搭載するようになりました。

「初めて会って名刺を交換しても、2回目の出会いが起きる可能性はとても低いものです。Eightがあれば、ビジネスSNS上で2度目の出会いが起きるのです」(盛本氏)

名刺管理ソフトSansanとの違い

企業向けには、同社がメインで手がけているSansanがあるが、それでも「企業向けプレミアム」という企業で使える有料プランをリリースしているのはなぜだろうか?

「中小規模の企業様ですと、Sansanは機能が多すぎたり、予算が合わなかったりすることがあります。とはいえ、名刺を共有したいとか、データをダウンロードして二次活用したいというニーズもあります。そこで、Eightをベースにして、最大20名くらいまでの企業様に企業向けプレミアムを用意しました」(盛本氏)

Eightの導入からプレミアム版活用までの徹底レビュー

名刺を撮影しEightアカウントの新規登録

Eightのアカウント登録方法については、別の記事「Eight無料版」で詳しく解説しております。

無料版の登録が終わったら、プレミアムの登録を行います。「プロフィール」タブの右上にある歯車アイコンをタップし、「プレミアム」を開きます。月額契約か年額契約かを選ぶと、決済画面が表示されます。iPhoneの場合はApple IDで決済します。Androidの場合は支払い方法を確認したら「定期購入」をタップして決済します。料金は月額480円で、年払いだと4800円と2ヶ月分安くなります。

「プレミアム登録」から支払い方法を選びます。
「プレミアム登録」から支払い方法を選びます。
決済を行います。(画面はiPhone)
決済を行います。(画面はiPhone)
プレミアム契約をすると自分の名前に「Premium」という表示が出ます。
プレミアム契約をすると自分の名前に「Premium」という表示が出ます。

これでEightプレミアムにアップグレード完了です。

交換した相手の名刺をスマホで手軽に撮影!

交換した相手の名刺を個別に取込む方法については、別の記事「Eight無料版」で詳しく解説しております。

名刺を登録すると、無料版でもOCR処理されてある情報は即利用できるようになりますが、Eightプレミアムでは、無料版と比べて3分の1の時間で人力で補正してくれるのでスピーディーに名刺活用を始められます。

クイックスキャンで名刺を取り込んでいるところです。認識している名刺には青いサークルが表示されます。
クイックスキャンで名刺を取り込んでいるところです。認識している名刺には青いサークルが表示されます。
名刺が登録されました。Eightプレミアムでは、無料版の3分の1ほどの時間で人力補正されます
名刺が登録されました。Eightプレミアムでは、無料版の3分の1ほどの時間で人力補正されます

大量の名刺を効率的に読み込む方法

大量の名刺を取り込むなら、Eight無料版でもSansan社が提供している「どこでもスキャン」の「セルフスキャン」サービスを利用すると手間が省けます。これは無料版Eightでも利用できるサービスです。(どこでもスキャンの利用方法については「Eight無料版」の記事で解説しておりますのでこちらをご覧ください)

Eightプレミアムであれば、「ScanSnap iX500/iX100/SV600」といったドキュメントスキャナーと「PC用 Eight scan β版」を利用して、自宅やオフィスで名刺を取り込むことも可能です。数千枚の名刺をスマホで撮影するのは現実的ではありませんが、ドキュメントスキャナーであればあっという間に取り込めます。

「PC用 Eight scan β版」を利用すれば、手持ちのドキュメントスキャナーを利用できます。
「PC用 Eight scan β版」を利用すれば、手持ちのドキュメントスキャナーを利用できます。
大量の名刺も瞬時に取り込めます。
大量の名刺も瞬時に取り込めます。

登録した相手名刺の検索/名刺情報の管理/SNS機能

登録した名刺の検索方法、登録した相手名刺情報の管理、Eightを介したコミュニケーション・SNS機能についてはEight無料版で詳しく解説しております。

登録したすべての名刺データをCSVファイルでダウンロードする

Eightプレミアムの大きな特徴の一つが、名刺データをCSVファイルでダウンロードできることです。PC版からアクセスし、メニューから「名刺のダウンロード」を開きます。「ダウンロードファイルを作成」をクリックし、準備ができたら「CSV形式でダウンロード」もしくは「ContactXML形式でダウンロード」をクリックしてファイルをダウンロードしましょう。

「ダウンロードファイルを作成」をクリックします。
「ダウンロードファイルを作成」をクリックします。
準備ができたら「CSV形式でダウンロード」をクリックします。
準備ができたら「CSV形式でダウンロード」をクリックします。
名刺データをダウンロードできました。
名刺データをダウンロードできました。

社内で名刺を共有できる「企業向けプレミアム」

中小企業では、従業員がEightを活用していることも多いでしょう。とはいえ、それぞれのユーザーがデータを持っているので、例えば年賀状を出すときなどは全員がCSVファイルをダウンロードして、エクセルでまとめてリストを作成する必要があります。普段も、誰がどんな人脈とつながっているのかわからないので、眠っている名刺の活用はできません。

そこで、2017年10月、「企業向けプレミアム」がリリースされました。企業が契約し、企業ページアカウント管理者が社員を招待して利用します。なお、参加する社員はEightプレミアムを契約している必要があります。

企業向けプレミアムに参加すると、他の従業員が登録した名刺情報を検索できるようになります。もちろん、Eightにはプライベートで知り合った人の名刺を登録することもあるでしょう。そのために、名刺ごとに社内で共有するかどうか従業員が設定することもできます。

企業向けプレミアムの価格は月額1万800円で、もちろん管理者もEightプレミアムを契約している必要があります。従業員のEightプレミアムの利用料金を企業側がまとめて支払うことも可能です。その場合は、企業ページからプレミアムチケットを購入し、従業員にコードを入力してもらいます。

他の社員が登録した名刺を検索、利用できるようになります。
他の社員が登録した名刺を検索、利用できるようになります。
従業員のプレミアムチケットを企業側が購入してあげることもできます。
従業員のプレミアムチケットを企業側が購入してあげることもできます。
企業ページで全員の名刺データをまとめてダウンロードできます。
企業ページで全員の名刺データをまとめてダウンロードできます。

Eightプレミアムに対応した高性能ドキュメントスキャナー

動作確認機種:ScanSnap iX500 / iX100 / SV600

Eightプレミアム外部サービス連携

APIは公開されていないがSlackとの連携プラグインが公開されている

FacebookやGmailと接続することが可能で、Eightを使っているFacebookの友達とEight上でもつながったり、Gmailの連絡先から知り合いを教えてもらうことができます。

設定の「外部サービス連携」でFacebookやGmailと連携できます。
設定の「外部サービス連携」でFacebookやGmailと連携できます。

また、Slackとの連携も可能で、設定画面から「Eight for Slack」を追加することで、Eightからの通知をSlackで受け取ることができます。

Eightとビジネスチャットサービス「Slack」と連携させることもできます。
Eightとビジネスチャットサービス「Slack」と連携させることもできます。

Eightはスマホアプリでの利用がメインですが、ウェブ版も用意されています。PC版Eightのログインページを開き、ログイン情報を入力すれば利用できます。基本的には登録した名刺情報の閲覧やフィードの利用がメインです。オフィスでの仕事中に、名刺の連絡先情報が必要になったときなどに活用できます。

ちなみに、PC版Eightは日本限定のサービスなので、利用国を日本以外に設定している場合は利用できないので注意しましょう。

PC版のEightも用意されています。
PC版のEightも用意されています。

Eightプレミアムの価格・料金体系

  • Eightプレミアム 一人あたり 月額400円(税込)
  • 企業向けプレミアム 一企業あたり 月額1万800円(税込)

料金体系例:社員10名で企業向けプレミアムを利用する場合

企業向けプレミアム 1万800円+Eightプレミアム 400円×10名 =月額1万4800円
※支払いはクレジットカードのみ

Eightプレミアムの導入事例

株式会社Synamon[VR開発]の導入事例

株式会社Synamonは、2016年に設立されたVRコンテンツの開発を行っているベンチャー企業です。VR空間のベースシステム「NEUTRANS」で、インタラクティブなコミュニケーションを行えるコンテンツを提供しています。

VRコンテンツの導入には時間がかかるので、顧客と中長期的にコミュニケーションする必要があります。さらに、顧客企業の複数の部署を巻き込んで提案する必要があるため、人脈の隠れたつながりに気がつくことが重要です。そこで、SynamonはEight企業向けプレミアムを導入しました。

ある企業について知りたい場合、まずはEightで検索し、自社のメンバーがつながっていれば紹介してもらうようになりました。従来であれば、一人一人に面識の有無を確認する手間がかかっていたところ、とても便利になったそうです。

その他の導入会社事例

  • [AI開発] 株式会社オルツ
  • [サービス業] 株式会社長栄館
  • [運輸・郵便] 日本郵便株式会社
  • [建設業] 株式会社坪井利三郎商店
  • [製造業] 株式会社スリーハイ

Eightは無料で使えますが、名刺データのダウンロードをしたいならプレミアム契約が必要になります。社内で人脈の共有を行うなら企業向けプレミアム契約が必要です。とはいえ、それぞれ月額400円とか1万800円とビジネスユースと考えればとても安いコストです。無料版よりも迅速に、しかも名刺の全項目を正確にデータ化し、クラウドで管理してくれて、使いやすいスマホアプリも用意されています。いつでもどこでも全人脈のデータにアクセスでき、ビジネスSNSとして労せずコミュニケーションをつなぐこともできます。高価な管理ソリューションの導入は無理だが、中小企業で活用できる名刺管理サービスを探している、というならEight企業向けプレミアムは要チェックです。

名刺管理ソフト・アプリEightプレミアム 仕様一覧

開発・発売会社 Sansan株式会社
価格体系(課金タイプ・初期費用、ランニング費用) Eightプレミアム 一人あたり 月額400円(税込)、一企業あたり 企業向けプレミアム 月額1万800円(税込)
試用版 あり(無料版)
利用できるデバイス iPhone:iOS 10.0以降、Android:AndroidOS 4.4以降、iPad、タブレット端末には非対応。
PC版:Internet Explorer/Firefox/Google Chromeの最新版
スキャン方法 OCR+オペレーターによる手動入力
データの保管場所・管理方法 クラウド
外国語名刺のスキャン 日本語/英語
CSVインポート なし
CSVエクスポート
名寄せ機能 なし
但し、相手もEightユーザーであれば最新情報に更新される
相手企業の組織ツリー(人脈マップ) なし
タグ付け(ラベル付け)
相手企業の情報
一斉メール送信 なし
アラートメール(お知らせメール) なし
コンタクト情報の履歴表示(名刺情報と商談情報のひも付け)
スマートフォン、携帯端末による使用
Salesforceとの連携 なし
Microsoft Dynamics 365との連携 なし
Kintoneとの連携 なし

※APIによって、その他のソフトとの連携が可能になる場合があります。

この記事で紹介されたサービス

  • Eightプレミアム/企業向けプレミアム

    中小企業向けに人脈活用最大化する名刺管理ソフト・アプリ

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